シリンダー錠の種類

ディンプルシリンダー錠

表面にくぼみがある鍵

シリンダー錠の一種で、ピンタンブラー錠とほぼ同じ原理の錠前です。鍵穴に「ピック」と「テンション」という工具を差し込み、内筒のピンを持ち上げて鍵を解錠してしまう、「ピッキング」という不正開錠の手口による空き巣被害が２０００年代前半に急増してしまいました。みなさんの中にも、この「ピッキング」という言葉を耳にした事がある方がいらっしゃるかもせいれませんね。さて、これに伴ってピッキングに強いと言われており複製も刻みキーに比べて困難であり、さらにドリルでの破壊にも強く、防犯性も高いとされているディンプルシリンダー錠は急速に普及する事となりました。刻みキーとは違ってキー本体の側面に鍵山（刻み）がなく、その表面には大きさや深さの異なる複数のくぼみがあり、この配列組み合わせの違いによって個々のカギを区別します。加えて鍵違い数もケタ違いに多く、さらに裏表の区別がないリバーシブルなので、抜き差しもカンタンで使いやすいカギなので、集合住宅においてもよく採用されているタイプの錠前です。かくいう私の家の玄関ドアもこのディンプルシリンダー錠です。ちなみにこの「ディンプルシリンダー」の「ディンプル」とは「くぼみ」のことです。